私の見るところ、日本人に多い類型は「危機感駆動型」なのである。「このままではお前はダメだ!」「危機だ!」と言われると強く反応して動くわけである。 一方、アメリカ人に多い類型は「希望駆動型」である。「すごいじゃないか!」「できるじゃないか!」と励まされると強く反応して動くのである。こうして考えると、日米の様々な違いが説明できる。
例えば、米国のエコノミストには毎度楽観的な見通しを言う連中がなぜかくも多いのか? 反対に日本のエコノミストには、どうして「危機到来予言型」の連中がかくも多いのか? 小泉首相の首相就任演説における「米百俵」は典型的な危機感駆動型ポリシーの宣言である。日本人は「構造転換」、「構造改革」も大好きだ。「危機に直面したのだから構造を転換しないと日本はだめになる」なんて議論は、私が世間を多少知的に認識するようになった1970年前後から何度も形を変えて繰り返されてきたものだ。